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大分県佐伯市でグリーンやお花、ガーデニング雑貨の販売などを行う「primitifgrain」は、全国エリアの雑誌にもたびたび紹介される人気店です。
遠方からも多くの人が足を運び、お庭に関するさまざまな相談をしていくのだそう。
自宅兼ショップの敷地内には、植物が生き生きと育つナチュラルガーデンが広がり、「ここと同じ庭を作りたい」と夢見る人が後を絶ちません。
「primitifgrain」のオーナーを務める甲斐京子さんは、「私も大好きなお庭なので、お客様に喜んでいただけてとてもうれしいです」と、明るい笑顔で語ってくれました。
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センスの良さが評判を呼ぶ庭づくり
そんな「primitifgrain」で最も多いのが、お庭を施工する依頼です。
相談自体は無料で引き受けてきて、京子さんは庭全体のイメージやお花の配置などをアドバイス。
そこから発展して、施工をお願いされることも珍しくありません。
ただ評判が評判を呼び、あまりに依頼件数が増えてしまったため今は施工をお休みしているとのこと。
「大切なお庭を任せたいただく以上、細部までこだわりたいですし、完成後のお手入れも気になります。今も定期的にメンテナンスをしているお庭がいくつかありますが、自分で手掛けた所を全て管理するわけにもいきません。そのため今はちょっとお休みをして、皆さんに満足していただけるスタイルを探しているところです」
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ときには植物たちのレスキューも!
言葉の端々に植物への愛情がにじみ出ている京子さん。
「primitifgrain」ではお花やグリーンを販売する際、管理方法を丁寧にレクチャーするほか、小さなものは鉢への植え替えサービスもしています。
大きな鉢は土代をプラスすれば、お任せOK。その土にもこだわりがあるそうで、「primitifgrainで買った植物は枯れにくい」という常連客の声も。
ときには元気がなくなってしまったグリーンを引き取り、「primitifgrain」でじっくりとケアすることもあるそうで、京子さんは「うちは植物の病院でもあるんです」と教えてくれました。
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ターシャ・テューダーさんの庭に憧れて
そんな京子さんが尊敬してやまないのは、アメリカのガーデナーで日本でも人気を博したターシャ・テューダーさんです。
ターシャさんは50代半ばで自給自足に近い暮らしをスタートし、広大な庭で季節の花々に囲まれてゆったりと暮らしていました。
92年の生涯を終えるまで自然に寄り添い続けた彼女の姿は、今もなお世界中のガーデナーを魅了しているのです。
京子さんもその一人で、「primitifgrain」の庭はターシャさんが手掛けたものをイメージしているのだそう。
自宅も「彼女の世界観に近いものにしたい」と、大工さんの力を借りて手作りで仕上げたというから驚きです。
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お店を開いたのは叶えたい夢があるから
「primitifgrain」では京子さんの息子の陽(あたる)くんが描いた鶏とハートの絵を、店のキャラクターに起用しています。
彼はダウン症として生まれ、“陽だまりのような人に育ってほしい”という思いから陽と名付けられました。
陽くんが描くのは、眺めていると心がポカポカしてくるような温もりにあふれた絵。
京子さんは「いつか陽やほかの障害を持つ子どもたちが作った作品を飾って、博物館のような空間を作りたいんです」と語ります。
実は「primitifgrain」をはじめたのも、その夢を実現するための第一歩だったのです。
「陽が生まれてきてくれて、あの子たちの中に幸せな世界があることを知りました。障害に対する差別や思い込みの前に、ただこういう世界があることを知ってほしいと思ったんです」
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ここは小さな幸せが生まれる場所
愛する家族と植物に囲まれて、京子さんが大切に営む「primitifgrain」。
この言葉には「原始の種」という意味があり、「そこから始まる小さな幸せ」をコンセプトにしています。
京子さんのお話を聞きながら思い浮かんだのは、ここで生まれた小さな幸せの種が風に乗り、どこまでも運ばれていく姿。
もしかしたらその種を受け取るのは、これを読んでいるあなたかもしれません。
■店舗情報
店名:primitifgrain
住所:大分県佐伯市木立5168-2
Googleマップ:こちら
電話番号:0972-30-1023
営業時間:11時~16時
定休日:日・月・火曜+不定休
Instagram:こちら
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