「とんぼ農園」さんは、佐賀県神埼市にある、ほうれん草専門農家です。
オンラインショップ「食べチョク」で販売しているほか、市場、個人店、マルシェ、NPO法人の「いいものSHOP」、佐賀市の農産物直売所「米菜（べいさい）クック」などへ、幅広く出荷しています。
地域の人に愛されるほうれん草の魅力を、深掘りしました。
■前進しかせず縁起の良いトンボは、農家の援軍
名前の由来であるトンボは、テントウムシなどのように、農家にとっては益虫。
さらに、前にしか進まない「勝ち虫」と言われることや、佐賀のシンボルとされていることから選びました。
トンボが周りを飛んでいると、蚊やブヨなどの虫を食べてくれるため、虫刺されの恐れが減ります。農家にとっては「援軍」なのだそう♪
オーナーの中島さんは、熊本県の阿蘇市で研修を行ったあと、地元の佐賀県神埼市で農業を始めました。
脊振町の特産物はほうれん草やピーマン、しいたけ。
長い間育てられている農作物なら、きっと「適地適作」だろうと考え、ほうれん草の栽培を選びました。
■甘くて長持ち、何に使ってもおいしいほうれん草
「とんぼ農園」さんでは、土壌の炭素の量を多くしています。
そこで育つほうれん草は、アミノ酸やブドウ糖が多く蓄えられ、かなり日持ちするのだとか。
また苦みが抑えられて甘くなるため、生で食べてもおいしい味わいに♪
【シンプルな調理でもおいしい】
素材の味を感じられるイチオシのレシピは、ほうれん草を切ってツナと和え、玉ねぎドレッシングとポテトチップスをかけたサラダです。
また鍋に入れてもシャキシャキ感が残るため、豚肉とお出汁で煮た「常夜鍋」もおすすめです。
ポン酢で食べれば絶品！
どんな料理にでも使える万能野菜であるのも、うれしいところですね。
【小さい子どもでもペロリ！！】
サッとゆでて切り、梅とかつお節、めんつゆで和えた「梅おかか和え」は、何と小学校の給食の人気おかずランキングで、1位を獲得！
「ほうれん草のごま和え」も、3位にランクイン。
「大人気のカレーやハンバーグ、唐揚げにうちのほうれん草が勝つとは」と、中島さんご本人も驚いていました。
またマルシェに出店した際は、小さい子に試食の「お代わり」をねだられたそう。
どれほどおいしいかが伝わりますね♪
■土づくりにこだわり、命をかける
「とんぼ農園」さんのおいしさの秘密は、善玉菌を活用している点です。
栽培歴は20年ほどですが、失敗に失敗を重ね、今の安定した農法に落ち着くまで15年ほどもかかったそう！
土を消毒せずに栽培することは非常に難しく、ハウス周年栽培では大変めずらしい方法です。
しかし、善玉菌を殺すことなく増やして定着させるのは、おいしいほうれん草づくりのキモになります。
それは簡単なことではなく、「現在も色々な実験をし、試行錯誤の中から正解を導き出す日々」とのこと。
「味や日持ち、いろいろな面で、お客さんに喜んでもらいたい。
子どものことも考え、安心・安全に食べてもらいたい。
せっかくゼロから農業を始めたので、とことんこだわって、人とは違うものを作りたい」と話します。
また究極の目標は、注文に左右されず、自分が満足したものだけを、出したい量・タイミングで販売することだそうです。
「ほうれん草だけは、誰にも負けないものを作りたい」と意気込み、今日も土づくりに精を出す中島さん。
情熱がこめられた味わいを、ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか。
■店舗情報
店 名：とんぼ農園
住 所：佐賀県神崎市脊振町広滝54273
Googleマップ：こちら
食べチョク：こちら
Instagram：こちら
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